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evaluation

バークリーの授業や先生の質はその高い学費に見合っているのか、検討してみよう。

このページでは、僕が受けたバークリーの授業の内容と先生を含めた全体評価を載せようと思います。
あくまでも独断と偏見の入り混じった主観的なものですので、
かなりの辛口コメントも出てくると思いますが、そう思わない人は軽く流してください。
とは言っても、誰からも嫌われている先生もいますので、そういう人はとらないのが無難でしょう。

留学時代を振り返ってみると、結局僕には最後まで師匠と呼べる人はできませんでした。
教育というものをなめている人もいますし、自分の音楽活動が忙しくて適当にやっている人も多いです。
僕はどんなミュージシャンに対しても熱烈な信者になることはないので、
技法だけを淡々と教え、その合間に自分の美学を少々織り交ぜる程度の人が良い先生だと思っています。
そういう人には出会う機会が乏しかったと感じている今日この頃です。

バークリーには(どこの学校でもそうだと思いますが)何の準備もせず
だらだらとどうでもいい話で時間を浪費し、プリントを配って音源を聴くだけの授業もありますし、
最初から教えるのをあきらめているような奴までいます。

本来音楽教育(音楽に限りませんが)なんてものは生半可な気持ちではできないと思います。
何が正しく美しい音楽かということは誰にもわからないですし、
その一般的価値は倫理観と一緒で社会的状況によって異なります。
歴史を紐解くことは当然のこととして、「真善美」を見極めるには究極の理性に頼る必要があるはずです。

感性という不明瞭なものだけで何かをやっている人は必ずどこかで行き詰るし、
あるいはそのことすら気づかず、一生同じ殻の中で自己陶酔して生きていくということになるでしょう
(これはある意味幸せかもしれませんけど)。
もちろん思弁的になり過ぎてあまりに実践から遠ざかるのも考えものですが、殊に教育者に関しては、
最低限「感覚でとらえたものをグループ化、体系化する」程度の理性は常に働かせていなければならないでしょう。

つまるところ、「ものを教えることを仕事とする人」というのは、
「理性に基づき歴史の重圧と戦って日々精進することを惜しまぬ覚悟がないといけない」と僕は思うのであります。

僕は4年半で3つの学科を卒業しました。
何と単位総数181.5。
前代未聞とまではいきませんが、こんな物好きそうはいないでしょう。
そこで参考までに僕の成績も載せてみました。
ちなみに"Summa Cum Laude"という称号をもらうためには、GPA3.80以上で卒業する必要があります。

それから下衆な話ですがグレードの甘い先生も必要な時があります。
全ての授業に同じテンションで臨んでいると後々体を壊します。
9.11のテロ事件後、12単位を割ることができなくなった外国人にとって、息抜きの授業も時には必要です。

以上のことを考慮していろんな角度から評価しました。

きっと授業登録の一助になると思います。

クラスや先生の情報は僕が卒業した2006年5月までのもので、その後の変化はわかりません。

評価は10段階になっております。
E [Easiness]は先生も考慮した授業の難易度、
T [Total Evaluation]は全体評価、
G [Grade]は僕の成績です。

E とT 両方の数値が高ければ、充実した内容の授業ををストレスなしに受けることができるでしょう。

ClassTeacherETG
AR-111 Arranging 1 Robert Lussier 3 5 B
Comment KicksやStop Time、簡単なリズムセクションアレンジを学ぶクラスです。
この先生は時間に厳しく、1秒でも遅刻すると教室に入れてくれませんでした。
授業自体は普通でしたが、私は散々居眠りして笑われました。
AR-112 Arranging 2 Denis Grillo 7 4 A
Comment 4管アレンジのためのクラスで、基本的なボイシング(Drop 2, 3, 2&4)等を学びます。
先生によっては5管やSpread Voicingまで片足を突っ込みます。
ひたすら縦(ボイシング)のことしかやりませんが、
ジャズアレンジの基礎なので真剣に取り組むべきだと思います。
実力はあるのか知りませんが(Julliard卒らしい)何も教えてくれないので、
授業中ずっと内職していました。
まあ気楽と言えば気楽でした。
AR-201 Chord Scale Voicing for Arranging Jackson Schultz 5 4 A
Comment なぜか皆がてこずっているクラス。
基本的にはArranging 2の延長ですが、ファイナルプロジェクトでは6管になります。
新しいボイシングとしては4th, Cluster, Upper Structure等が出てきます。
このクラスはHarmony 4と合わせてある種バークリーメソッドの集大成で、
これ以後はその応用なので特にこれといった目新しいものは出てきません。
それだけにもっとちゃんと教えるべきなのですが、明らかにごまかし授業が繰り広げられています。
この先生、宿題の答えを一人ずつ当てていって授業時間の7割を消費する怠けっぷり。
しかも本当に知りたいところは宿題に出しません。
ミッドタームとファイナルには筆記試験もあります。
AR-228 A Survey of Jazz Composition and Arranging Bill Scism 6 5 A
Comment ジャズの歴史を簡単に追っていくクラスです。
授業自体は楽ですが、何といってもリスニングテストがきついです。
古いビッグバンドは全て同じに聞こえる上に、CDの量が多すぎます。
試験もエッセイもあるので、意外と足を引っ張られる可能性があります。
この先生はいつも酒臭く手が震えているのに加えて、
授業中日本語で「キチOイ」を連発するどうしようもない人です。
非常に人気はないのですが、ジャズ作曲科の必修をいくつかもっているので、
残念なことに時間帯等の関係で避けられない時があります。
AR-331 Big Band Arranging and Score Analysis Bill Scism 4 3 A
Comment 5Sax, 4Tpt, 4Tbn, Guitar, Piano, Bass, Drumの17人編成アレンジが最終目標。
ミッドターム、ファイナルプロジェクトの他にMuted Brass and Woodwindsの課題あり。
その上図書館のとてつもなく汚いスコアをアナライズする宿題も出ます。
パート譜作りの労力まで考慮に入れると、かなりハードな授業の一つと言えるでしょう。
先生は前述の男で、Tptのレンジのことでなぜか大喧嘩になって出て行けといわれました。
しかしクラスを変えるにも選択肢はなく、お互い非常に気まずく過ごした次第であります。
アレンジは教科書をよく読めばできるでしょう。
CM-211 Traditional Harmony and Composition 1 Beth Denisch 6 7 A
Comment 初めて平行5度8度や転回型等の禁則を教わり、とても新鮮に感じました。
私は最初Degree志望だったので仕方なく登録したのですが、
気がつけば、クラシックの響きに魅せられるきっかけとなったクラスの一つに変わっていました。
先生はちょっとぽっちゃり目のおばちゃんで、博士号を持っているらしいけど気さくな感じ。
授業は比較的一生懸命やる先生だと思います。
でも古典和声の経験がある人はとる必要ないです。
CM-212 Traditional Harmony and Composition 2 Apostolos Paraskevas 5 7 A
Comment 借用和音やナポリの六、イタリア、フランス、ドイツの六の和音などを教わります。
非和声音や形式も少し難しくなります。
この先生はクラシックギタリストで、
その道では活躍しているみたいですけどピアノが全く弾けません。
これは和声の授業では致命的。
教え方はうまくありませんが、宿題の添削はきちんとやります。
だからまだ良い先生の部類でしょう。
初めてNeapolitan Six(ナポリの六)を使ってコラールを書いた時の感動はいまだに覚えています。
CM-221 Techniques of Tonal Writing Marti Epstein 4 5 A
Comment 四楽章のソナタを完成させるのが目的のクラス(ソナチネ程度といった方が正しいかも)。
この先生はちょっとユニークなんですが、第四楽章からさかのぼって書かせます。
まず変奏曲を書かせて修行させ、次にメヌエット、そして緩徐楽章、
最後に第一楽章のソナタ形式になります。
まあソナタが一番複雑ということで習作としてはいいやり方だと思いますが、
(最も気合を入れるべき)第一楽章の動機等を循環形式のように他楽章に展開したり、
調性を考慮して書き上げるのは逆に困難になります。
従ってクラスの皆さん、ソナタというより何の統一性もない組曲という感じのものが出来上がっていました。
生徒のモチベーションを高めるのは上手ですが、教えるということに関してはいまいちだと思います。
ちなみに博士号は持っているらしいです(アメリカ人は必ずDoctorをアピールします)。
CM-231 Instrumentation and Score Preparation Scott Fessler 3 5 B-
Comment この授業はオーケストレーションのための楽器法の授業なのですが、
「クラシック系の楽器も少しかじっておきたいな。」程度の心構えで、
しかも作曲科で卒業するなんて考えてもいない、かなり早めの時期にとって大撃沈しました。
ミッドタームが全然できなくてDをとったと思います。
宿題とプロジェクトで何とか巻き返してやっとB-。
先生は声が非常に小さく、あまりぱっとしない人です。
CM-311 Contemporary Techniques in Composition 1 Thomas J. McGah 5 8 A
Comment 20世紀の和声や作曲法をかじって3~4曲完成させるのが課題。
その都度みんなの前で発表し、ちょっとしたコメントを言い合います
(バークリーはこのタイプの授業が非常に多い)。
指定教科書は有名な「Twentieth-Century Harmony」。
基本的にはダイアトニック以外のスケールを用いたいわゆる「近代的な」インベンション、
様々なインターバルで和音を構成したドビュッシー風のピアノ曲等が模範課題。
でもこの先生、かなりフレキシブルで最終的には記譜の誤りくらいしか指摘しません。
どうやら自分の感性で生徒を束縛するのが嫌みたいです。
つまり課題の基準を満たしていればみんな同じ様な評価。
ある意味それは先生としてフェアであり続けられるし、一番楽なやり方の様な気がします。
私はこの先生の授業をたくさんとりました。
博識でネタには事欠くことがなく、必ずジョークや一人芝居を入れる授業は多くの生徒に人気があります。
体がでかくひげがおしゃれで、服装も清潔感があります。
ジャズやロックの先生には、まずいないタイプです。
CM-312 Contemporary Techniques in Composition 2 Thomas J. McGah 5 8 A
Comment 12音技法を中心にセリーについて学びます。
プロジェクトは4回。
ベルクの「バイオリン協奏曲」等を参考音源として聴きます。
ミッドタームを過ぎるとミニマルミュージックの課題があり、
最後はペンデレツキ等の現代音楽の記譜法を少々解説して、
皆で「広島の犠牲者のための哀歌」を聴いてでしめくくる感じです。
ところでこの授業、おまけでMcGah教授の「フルート協奏曲」を流すことがあります。
これはなかなかすばらしい演奏です。
CM-371 Jazz Composition 1 Jeff Friedman 5 3 A
Comment バークリーの名物授業の一つ、のだったはずですが、
正直言ってTed Peaseがバークリーを辞めてから壊滅の一途をたどっている様な気がします。
早い話ジャズ作曲科の先生の質の低さがこの事態を招いているのであります。
この先生も御多分に漏れず「覇気がないクラス」を作り上げることで有名です。
どういう経歴かは知りませんが、主にロックやブルースギターを弾きます。
前述のScism教授と低人気っぷりを争っているくせに、
ビッグバンドのクラスは大抵この二人しか教えていません
(ちなみにこの二人、オフィスが一緒で席もとなりどうしの仲良しさん)。
このことに関して生徒の不満をいたるところで聞きます。
ところがこの先生は私の曲を「Best of Jazz Composition 1」の1曲に選んでくれました。
信じられないことですが、感性が一致するところも多少はあったみたいです。
プロジェクトは、Blues、Rhythm Change、Jazz Waltz、Through Composed Tune等を7,8曲。
その都度クラスの生徒による生演奏で発表します。
リードシートのみなので楽ですが、何せ数が多いので追い詰められないように計画を立てましょう。
ミッドタームには筆記試験もあります。
CM-373 Jazz Composition 2 Bob Pilkington 1 10 A
Comment この授業では最終的に5分以上の曲を2曲仕上げなければなりません。
もちろんアレンジも必須条件だし(もともと作曲と編曲を切り離して考えること自体不自然なことではありますが)、
歌曲形式は基本的には却下なので、リードシートしか書いたことのない人にとっては第一関門となるでしょう。
とは言っても、楽器の編成はかなり自由で2管以上ならOKだったと思います。
ところでこのPilkington教授、この人の授業をとるにはそれなりの覚悟が必要です。
生徒を宿題の嵐で追い込んでいき、その結果を几帳面に表にまとめます。
期限を過ぎたものに対してはまずC以上はつきません。
内容を満たしていないものは即やり直しだし、アメリカ人お得意の言い訳はほぼ通用しません。
返ってくる時にはご丁寧にも紙一枚分のコメントがつく時もあります。
でもこんなに一生懸命授業をやる先生も珍しいでしょう。
これはジャズ作曲科の先生としては極めて異例なことであります。
彼の良さは、必ず「技法」を教えようとするところです
(余談ですが、なぜかバークリーの先生はバルトークの「ミクロコスモス」が好きで、
教程の一環に組み込んでいるような気がします)。
しっかりこなすことができれば、単位をとった時の充実感はひとしおでしょう。
実際、厳しいにもかかわらず意外と人気のある先生なのです。
私は15回の宿題は全てA、ミッドタームプロジェクトがA-、
ファイナルプロジェクトがAでした。
夏セメスターでパートタイムだったからできたのだと思います。
CM-375 Jazz Composition 3 Greg Hopkins 4 4 A
Comment ジャズ作曲もいよいよ大詰め、10分以上の曲を完成させなければなりません。
またまた「ミクロコスモス」を中心に技法を整理し、先生の自作曲や過去の生徒の曲などを聴きます。
この人はミュージシャンとしてはかなりの大物なのですが、先生としては感心できないところが多々あります。
・時間にルーズで約束を守らない。
・自分の音楽活動最優先。
・長嶋的カンピューターで授業をやる。
・授業中、奇声を発する。
等々。
毎週の宿題はあまり出ませんが、突然何か思い立って課題を与えてきたりするので
私は意外とストレスがたまりました。
ちなみにミッドタームの前にジャズ風室内楽のプロジェクトがありますが、
これにてこずっていた生徒も多かったです。
CM-398 Directed Study in Composition of Small Forms Thomas J. McGah 6 8 A
Comment 作曲科プライベートレッスン第一弾。小規模な歌曲形式程度の曲をいくつか作ります。
卒業制作にあたるポートフォリオについてのアドバイスなども受けます。
お馴染みのMcGah教授と音楽について個人的に語り合ったことは、非常に良い経験になりました。
結局4曲完成して全部審査に通りました。
ちなみに作曲科のポートフォリオは
1. Small Form 4曲
2. (四声の)Fugue 1曲
3. (三楽章の)Sonata 1つ(つまり3曲)
4. Vocal Composition 1曲
5. Orchestral Composition 1曲(8分以上)
6. 10分のデモCDの制作
7. 演奏会での自作の発表
となっています。
結構大変です。
CM-497 Directed Study in Sonata Composition James Smith 4 5 A
Comment 作曲科プライベートレッスン第二弾。
三楽章のソナタの完成が目的。
最初の3回位はグループレッスンで、ちょっと勘弁と思いましたが、
その後はストレスレスな授業でした。
この人は非常に性格が良く、音楽的な感性がちょっと合わなかったことを差し引いても、
十分先生としての立場を理解している人だと思います。
何せよく話を聞いてくれるし、時間も非常に割いてくれます。
役職上忙しいはずなのに、そんな素振りをしないところもスマートです。
ソナタに関しては、夏セメスターだったので一楽章だけ終わらせれば良いと言われ、
その時は助かりましたが、残りの楽章はそのまま持ち越して次のセメスターの大きな負担に。
それからこの先生は打楽器奏者兼指揮者なので、その辺のことも聞けば教えてくれます。
博士号も持っています。
CM-498 Directed Study in Orchestral Composition John Bavicchi 6 6 A
Comment 作曲科プライベートレッスン第三弾。
オーケストラ曲の完成が目的。
これをパスすると卒業が決まります。
結局曲をたいして見てもらわないうちに、
この先生、体調不良で長期休暇をとってしまいましたが、何となく憎めない人でした。
御年85歳で数多くの生徒(今のバークリーの先生方を含む)を教えてきたらしいのですが、
まだまだ無邪気でいろんなことに興味があります。
私が山部赤人の長歌に曲をつけて聴かせてから(か知りませんが)、
非常に和歌に関心を持つようになり、
逆に短歌、長歌、俳句の違いなどを質問され、逆にあたふたしました。
その後、俳句の韻律をうまく英詞に当てはめて作曲するみたいなことを言っていました。
途中から教授の自宅まで通う羽目になり、そこで不定期に行われるサロン的演奏会も良い経験になりました。
CM-499 Directed Study in Jazz Composition Greg Hopkins 5 2 A
Comment ジャズ作曲科プライベートレッスン。
卒業制作であるポートフォリオを完成させてそのリサイタルを開きます。
全て無事終えれば卒業が確定します。
先生は前述のHopkins教授。
最後までPhil Wilsonと迷いましたが、彼はさらに評判が悪いので消去法で決めました。
案の定レッスンは3、4回すっぽかされましたが、別にもう聞くことも特にないし、
向こうも何でもOKみたいな態度なので、逆にリサイタルに専念できました。
ちなみにジャズ作曲科のポートフォリオは
1. Lead Sheet 10曲
2. Small Ensemble 2曲(5分以上)
3. Large Ensemble 1曲
4. Extended Composition 1曲(10分以上)
5. それら全てのレコーディング
6. 自分主催のリサイタル(1時間)
何と言っても生録音とリサイタルが大変。
人を集めてスケジュールを調整しなければならないですからね。
そんなこんなで終わった時は感無量でした。
COND-211 Conducting 1 James Smith 9 3 A-
Comment 指揮の入門クラス。
簡単なピアノ曲を振ります。
先生によってはオーケストラ曲もやります。
私はたまたまSmith副学部長のクラスになりました(最初のセメスターだったので選択肢は限られていました)。
普段は教えていないらしいけれど、基礎クラスとしてはちょっといただけなかったです。
と言うのは、この先生ピアノがとても下手。
日本の音大ならありえないでしょう(信じられないかもしれませんが、バークリーにはピアノが下手な先生が山ほどいます)。
性格とルックスはとても良く、ジェントルマンです。
COND-212 Conducting 2 Tibor Pusztai 7 2 B
Comment 入門クラスから飛ぶに飛んで、いきなりストラビンスキーの「ペトリューシュカ」。
夏セメスターだったので、これだけを丸々3ヶ月やりました。
改めてこの学校のカリキュラムを疑いました。
はっきり言って誰一人できていなかったと思います。
加えてこの先生のいい加減さは天下一品。
休講の数はバークリー随一で、学校に来ている時はほぼ毎日生徒に混じって外で煙草を吸っています。
二日酔いで休むとも聞いたことがあります。
まあ、楽したい人にはいいかもしれません。
ミッドタームは管楽器の移調テスト、ファイナルはランダムで2~3部分振らされます。
両方それなりにできましたが、なぜか僕はBをつけられました。
CW-171 Groove Writing Daniel Moretti 3 5 A
Comment ポップス、フュージョン、ラテン、ファンク、ヒップホップ等
様々なジャンルのグルーブ作りに挑戦します。
授業のコンセプト自体は非常に良いと思います。
先生に関して言えば普通、よりちょっと下。
ひたすら宿題を出して追い込む割には、解説は雑。
バインダーを1冊用意させてポートフォリオを作らせる、といった几帳面なところがあり、
それがファイナルプロジェクトの代わりになります。
ミッドタームはしっかり筆記試験があります。
CW-204 Music Preparation 1 Rich Grudzinski 1 1 A
Comment 譜面をただひたすらきれいに書きます(出版できる位)。
全ての作業において定規は必須。
ファイナルプロジェクトは汚いコンデンススコアを総譜に移すことで、これは脅威中の脅威。
失敗するとそのごまかしのために、だらだらと時は過ぎていきます。
昔は皆テストアウトできていたらしいですが、落ちる人が続出。
先生は良くも悪くもないけれど、この授業なら誰でも一緒です。
提出物は全てフィナーレの時代になった今、意味のない授業No.1。
CW-216 Vocal Writing Joe Smith 3 1 B+
Comment 大規模なボーカルアレンジが2回あります。。
ミッドタームでポップスタイル、ファイナルでアカペラスタイル。
シーケンスソフトやレコーディング機材は必須。
私はファイナルでコラールっぽいアレンジにしたのですが、
テノールとバスが見つからなかったので、キーをかなり上げて
ソプラノの女の子に上から3パート歌ってもらい、自分でお粗末なバスを入れました。
ちなみにこの先生、何も教えません。
いや教えられないのでしょう。
さらに字の汚さは暗号の如し(どうせたいした情報はないからいいですけど)。
映画音楽で名を上げたらしくバークリーでも要職に就いていますが、
聴かせてもらった彼の作品は絶句物(悪い意味で)。
成績はB+をつけられましたが、私は彼にF-をあげたいと思います。
CW-210 Writing Tech & Concepts - Large Ensemble Jerry Gates 2 1 B+
Comment CW & Pにおけるビッグバンドアレンジのクラス。
基本的にはジャス作曲科と同じで、5Sax, 4Tpt, 4Tbn, Guitar, Piano, Bass, Drumの17人編成アレンジ。
おおもめにもめたこの先生、ミッドタームプロジェクトの際、「紙が小さい」と言う理由でB-をくれました。
紙は決して小さいわけではなく、前日にコピー屋でかなり拡大したものだったのにです。
すぐさま抗議に行き無条件でB+まで上げさせましたが、それでも不満でした。
その時他の人のグレードが見えてしまったのですが、半分以上Fでした。
方針が全くわかりません。
ファイナルのコメントは「Music is very good, but layout is not so good」と書いてあり愕然。
譜面のレイアウトに関しては人一倍こだわっている私に向かって。
実際この人のオフィスでフィナーレさばきを見せてもらいましたが究極にお粗末。
ちなみに彼独特のグレーディングシステムにより、私は2300点満点中2215点だったのですが、最終的にB+。
計算すると96%超えてるのに意味不明。
CW-237 Scoring for Percussion David Vose 3 5 W
Comment オーケストラで使われる打楽器を中心に曲を作ります。
大きなプロジェクトは4回で、スネアとピアノ、マレット・アンサンブル、
ティンパニーを使った曲等バラエティに富んでいます。
その他、毎週細かい宿題が出てミッドタームには筆記試験もあります。
前半は真面目にやっていたのですが、先生と合わなくてミッドターム前にWithdrawしました。
この人はディスカッションタイプの授業を好むので、私は非常にストレスがたまりました。
それなりに時間のとられる課題が多いので、本当にやる気のある人以外にはお勧めしません。
みんなの曲を初見で合奏させられたりしますが、楽器の叩き方は教えてもらう時間はないので、
ある程度の打楽器経験者の方が楽しめると思います。
CW-341 Scoring for Strings Tibor Pusztai 8 1 A
Comment 弦楽器の奏法やアレンジを学ぶ授業、のはずが
前にも出てきたいい加減教授Pusztaiによりただの雑談クラスに早変わり。
前の嫁との離婚訴訟や何やらで、3分の1は休講でした。
大きなプロジェクトは2回ありますが、提出しても絶対返ってきません。
チェックしているかどうかさえも怪しいです。
何か学びたい人には絶対お勧めしませんが、楽したい人にはいいかも。
学費はもったいないです。
CW-441 Scoring for Full Orchestra Thomas J. McGah 6 8 A
Comment ストリングスアレンジから徐々に楽器が増えていき、
最後はフルオーケストラ(3管編成)のプロジェクトがあります。
ミッドタームに「ミクロコスモス」から1曲、弦楽に移す課題がありますが、
他の課題のほとんどは自分で作曲しても構いません。
先生はMcGah教授で安全牌。
多くのスコアを持ってきて、音源を聴きながら解説します。
とにかく「The Study of Orchestration」をよく読みましょう。
それが上達への近道。
CP-211 Traditional Counterpoint 1 Scott Fessler 3 6 A
Comment 対位法の入門クラスです。
一応厳格対位法に基づき、第一類から第五類までやります。
が、本来音程のみで演習すべきところに和音進行も絡ませたりするので、
極めて混乱しやすくなっております(これは今になってよくわかります)。
私もそうだった様に、クラシック理論初心者にとっては
いきなりの難関になるかもしれませんが、完璧にできた時の響きの美しさはジャズとは一味違います。
実際じっくりと譜面に向かうことなく常に即興の癖がついている人は、
作曲にも演奏にも無駄な音や説明のできない音が多いので、自分を見つめなおす良い機会になるでしょう。
尻がむずむずしても決して机から動いてはいけません。
ちなみにこの先生は非常に声が小さく、何を言っているのかよくわかりません。
あと厳格対位法と和声法をごっちゃに教えるのはやめてほしいです。
CP-212 Traditional Two-Part Canon & Invention Apostolos Paraskevas 3 7 A
Comment 2声のカノンとバッハのインベンション風な作品を作るのが目的です。
慣れない者にとっては地獄の禁則尽くしでへとへとになります。
紙に穴が開くほど何度も書いては消して、やっとできたと思ったら並達5度を発見して
4小節丸々書き直しとかそんなのばっかりです。
でもやっぱりその分できた時の感動は違います。
初めて「曲」という感じのものを作ったという気がしました。
先生はギリシャ人クラシックギタリストのDr. Paraskevas(すごい名前)。
前にも書きましたがピアノが鬼下手です。
自分の作品を正確に弾いてもらえることはまずないでしょう。
でも課題の添削は非常にマメなので、やりがいはあります。
CP-213 Advanced Counterpoint Allen LeVines 1 1 A-
Comment 対位法の総決算、フーガを学ぶクラス。
が、実際は全く学べないクラス。
これは超お粗末なカリキュラムと言っていいでしょう。
特にこの先生(いや果たして本当に先生なのか)、ひどすぎます。
授業はバッハの「シンフォニア」か「平均律」をアナライズするだけで、フーガの書き方については皆無。
それでいてミッドタームに三声、ファイナルに四声のフーガのプロジェクトが出ます。
大半の生徒は何から始めていいのかもわからず、
ほぼ白紙に近い譜面を先生に見せては、嫌味を言われていました。
私は島岡譲の「フーガの実習」を読んででなんとかクリアしましたが、
たぶんこの先生「学習フーガ」も知らないと思いました。
3ヶ月半という短い期間で、一から始めた人間が
明確なメソッドなしにフーガが書けるようになるわけがないのです。
しかも5、6曲のアナライズのみで。
そんなこんなでクラスの全員半切れ状態で幕を閉じました。
とにかくこの人はワーストです。
絶対にとってはいけません。
CP-361 Jazz Counterpoint 1 Scott Free 5 5 A-
Comment 所謂「ジャズのための対位法」のクラスです。
良い所をついているバークリーならではの授業なのですが、
この技法も結局クラシックの理論をジャズに応用したものなので、
そちらの基礎がわかっていないと、本当の意味での理解は難しいと思います。
禁則は甘くなり、4度はシチュエーションによらず完全に協和音程で、トライトーンも普通に使えます。
ジャズはテンションを多用する音楽ですので、不協和から協和へ解決という意識が非常に薄く、
その点を考えると、上三声の縦はトライアド(もちろんアッパー・ストラクチャーを含む)を中心に構築し、
横はテンション・リゾルブを多用、最下声はウォーキングベースなので自由に、
といった感じにすると良いアレンジができるでしょう。
ちなみにテクスチャー的にはパッサカリアに近いと思います。
ところでこの先生、教え方ははっきり言って良くないです。
でも配布物をひたすら読めば大丈夫です。
だるいのは授業の後半1時間を生徒の宿題の演奏に当てること。
やることがないのなら半分の授業にするか、せめて早く帰してほしかったです。
CP-362 Jazz Counterpoint 2 Ken Pullig 2 7 A-
Comment カノン等の技法を用いてよりアカデミックなサウンドに仕上げるジャズ対位法応用編。
最終的には四声になります。
基本的にはシンプルなラインでボイスリーディングを仕上げ、それらを装飾していくやり方。
先生はジャズ作曲科の学部長Pullig氏。
非常に指定の細かい課題を与えてきますが、これらをきちんとこなしていけば実力アップ間違いなし。
しかし教え方はいまいちな上に、時間ぎりぎりまで無駄話をし続けます。
性格はフェアですが、評価は厳しい方です。
配布物はとっておきましょう。
ET-111 Ear Training 1 - - P
Comment Placement Test
ET-112 Ear Training 2 - - P
Comment Placement Test
ET-211 Ear Training 3 - - P
Comment Placement Test
ET-212 Ear Training 4 Scott deOgburn 7 5 A-
Comment 基本的イヤートレーニングの総決算クラス。
メトリック・モジュレーションも出てきます。
視唱もかなり歌いづらいものが増えてきますので、真剣に極めたい人はかなりの練習が必要です。
しかし先生によって全く厳しさが違うので、よく下調べしたほうが良いでしょう。
この先生は、試験などに関しては非常に甘く、まず落とされることはないでしょう。
授業自体はあまりためになるとは言えず、
教科書もほとんど使わないので何をやってくればよいのか少々戸惑います。
一風変わったボイシングを弾いては何のコードか尋ね、
生徒のあたふたぶりを楽しむといったちょっと意地悪な一面もあります。
性格は気さくで大の日本好きでもあります。
ちなみに本職はトランペット(リードプレイヤー)ですが、ピアノも達者です。
ET-231 Solfege 1 Mark Shilansky 5 8 A
Comment 作曲科の生徒が主に受講する視唱、聴音のクラスで、Ear Training 3に相当します 。
だからもちろんクラシック寄りの授業です。
イヤトレと一緒で移動ドなのがちょっと気になりますが、教科書が良いのでやる気が沸きます。
聴音は簡単なコラールもやりますし、視唱はハ音記号もかなり出てきますので、
総譜を読む人は確実にソルフェージュの方が役に立つと思います。
この先生は一見いいかげんなのですが、実は授業計画はかなりきちんとしています。
いつもつまらないギャグを言って(いるらしい、私にはよくわかりません)、
ウヒャウヒャと一人でウケていますが、愛嬌があって憎めない人です。
ET-232 Solfege 2 Lydie Okumura 5 10 A
Comment Ear Training 4に相当するクラスなのですが、私にはこちらの方がためになりました。
指揮は分割法をかなりやります。
聴音は簡単な二声旋律やコラール中心で、視唱は定期的に一人一人回ってくる小テストがあります。
この先生はSolfege1、2の教科書も書いているのですが、本当に良い授業です。
何といっても指揮をかなりしっかりやらせるし、ほど良い宿題と緊張感がやる気を高めてくれます。
初見でかなり細かい音符を歌いたい人や、変拍子をしっかり指揮しながら歌いたい人には、完全にお勧めです。
ET-331 Harmonic Ear Training 1 Tony Germain 8 7 A
Comment ダイアトニック・コードを中心にクオリティやプログレッションを聴き取ります。
コードはピアノで鳴らしてくれますので、そんなに難しくはありません。
ベースの音が小さいと感じたら、言えばすぐに強く弾いてくれます。
先生はバークリー随一の甘々教授Germain。
アッパー・ストラクチャー・トライアドが大好きなので、
試験にかなり出題されますが、これはエクストラ・クレジットなので、
クオリティさえ間違わなければ点数は引かれません。
終わってみると、意外とためになっています。
ET-332 Harmonic Ear Training 2 Jane Potter 5 8 A
Comment セカンダリー・ドミナントやインバージョン、モーダル・インターチェンジが加わる上に、
当たり前のようにアッパー・ストラクチャー・トライアドが出題されます。
ピアノ以外にもバンド演奏のCDを聴いて、コードをとってくる課題がいくつかあります。
先生は性格も良く授業も真面目ですが、聞いてくるコードは結構難しいです。
生徒は相当耳に自信のある人しかいませんでした。
私は授業中は一番の落ちこぼれでしたが、宿題と試験で随分稼ぎました。
基本的には毎週このクラス専用のCDを聴き取ってくるのが宿題ですが、たまにプラスアルファが付きます。
ET-341 Rhythmic Ear Training Scott deOgburn 6 7 A
Comment 音程を無視してフレーズやリフのリズムのみをとるクラス。
そのため幾分複雑な拍子やシンコペーションが出てきます。
リズムを譜面に起こすのが苦手な人にお勧めです。
先生はdeOgburn教授。
登録した先生が急遽長期で休むことになって、代理で来ました。
相変わらず授業には難しそうな曲を持ってきて生徒をビビらせていましたが、試験は甘かったです。
ENSB-311 Small Band Ensemble 4 Paul Elmen 6 5 A-
Comment 一番最初に入れられたアンサンブルクラス。
初めてサックスやウッドベースと一緒に演奏して感動でした。
が、この人アンサンブルの先生の中でも1位、2位を争う不人気先生。
不人気と言うより無人気でいつまでもオープンしています。
そんなわけで最初のセメスターの人が大量に放り込まれます(そういう先生、何人かいます)。
やる曲は毎セメ決まっているらしく、かなりくさい曲もあれば、
「Stablemates」等、当時の私のレベルでは初見に無理がある曲までありました。
最後は生徒の希望を聞いて選曲し、(なぜか先生が主役の)小リサイタルを行います。
「Only Trust Your Heart」が人気あったような・・・
実は私、この先生そんなに嫌いじゃなかったんですけどね。
ENSB-311 Small Band Ensemble 4 Paul Fontaine 6 6 B+
Comment この先生はトランペットプレイヤーなのですが、
しょっちゅうピアノの近くに居てピアニストの邪魔をしています(本人は見本を見せているつもり)。
このタイプの人は特に管楽器に多く、ちょっとした練習の成果を試したいのだと思います。
前述のElmen氏もピアノ(特にコンピング)にだけ異常にうるさく、ギターはほとんど無視状態。
たぶん自分が自由にやりたいから、余計なテンションや埋めすぎには異常に反応するのでしょう。
ギターはピアノほど明確にコード感が出ないから黙認しているのか、あるいは元々あきらめているのか、はてさて。
選曲はなかなかよく、ビバップを中心にスタンダード曲。
奇をてらったものは出てきません。
演奏もあまり止められないので、のびのびとやれるでしょう。
ENSB-311 Small Band Ensemble 4 Consuelo Candelaria 4 5 A-
Comment 先生は女性のラテンピアニスト。
もちろんジャズも演奏しますが、何系かはいまいち不明。
出席にはかなり厳しく、2回休むと単位落とします。
授業は基本的に生徒がリアルブック等から一曲ずつ選んで、それをみんなで順番に演奏するスタイル。
僕は「まず英語を勉強しろ。」と言われて、はじめは意気消沈していましたが、
最後まで演奏はがんばって何とかクリアしました。
顔が怖く化粧が濃いので、気弱な私はビビりましたが、根は意外と優しい人なのかも。
フェアな先生ではありますが、人気はありません。
ENSB-311 Small Band Ensemble 4 Dave Weigert 5 2 W
Comment Berklee Yellowjackets Ensembleを教えているドラムの先生。
この人は幾度となく演奏を止めます。
最初のうちは我慢していましたが、
段々やる気が失せてありがたーいお話の最中に居眠りもしてしまいました。
弾けもしないくせにピアノの前から離れないし、
何せ一曲がなかなか終わらないので、ものすごく精神的に疲れます。
ということでさっさとWithdrawして大正解でした。
ドラムの演奏自体はなかなか良いと思いますが、
自分の考えをうまく伝えられないので、先生には向いていないと思います。
ENSB-331 Small Band Ensemble 4 Scott deOgburn 5 5 W
Comment 生徒一人一人がオリジナル曲を持ってきて、みんなでアレンジして演奏するクラス、
ということは授業が始まるまで知りませんでした。
3回目くらいの授業で非常にだるくなる予感がして、次の日即Withdrawしました。
必ずギターが2人いるシチュエーションにも我慢の限界だったのだと思います。
GCOR-104 English as a Second Language 1 Pratt Bennet 3 2 B
Comment 英語を母国語としない人達のための英語クラス(Degreeのみ)。
毎回テキストを読んで簡単なエッセイを書く等の何らかの宿題が出ます。
これが週3回あるのでかなりきついです。
音楽に没頭したい人はDiplomaにしましょう。
この先生は日本人の間では人気がありましたが、私は嫌いでした。
なぜなら授業が会話中心だったからです。
文法の試験やエッセイはたいして評価しない人でした。
彼は私に全く英語が話せない生徒という烙印を押し、ちょっとした嫌がらせもされました。
そんなわけで成績はB。出席、宿題完璧にこなしてこれ。
どうやらイェール大学を卒業しているのが自慢らしいですが、なぜバークリーにいるのか不思議です。
GCOR-105 English as a Second Language 2 Pratt Bennet 3 2 B+
Comment 英語を母国語としない人達のための英語クラス、第二弾。
会話が占める割合が多少減るもののテキストが少し難しくなったせいか
宿題の内容をチューターなるアルバイトの生徒に相談するという、だるいシステムを強要されます。
いわゆる素人学生先生がえらそうに語ります。
私の担当は鼻毛がものすごく出ていました。
先生がなぜ前授業と同じかというと答えは単純、
夏セメスターだったのでこのクラスしかなかったから、であります。
ファイナルのエッセイは「差別」がお題だったので、
僕は「妥当な差別」というエッセイを書き上げて「鼻毛先生」に見せたところ、
「お前はなんていうことを言うんだ、教育を受けていない証拠だ。」
みたいなことを言われましたが、なぜか先生にはウケて、
「私は教育者として賛同できないけど、エッセイとしては良く書けている。」
と言われA-をくれました。
ところが、文法の試験もAだったのに結局総合B+.。
ずいぶんと嫌われたものです。
GCOR-111 College Writing 1 : Structure and Styles Ron Clark 2 6 W
Comment 英語の論文を書くための入門クラス。
授業ごとに小規模な宿題(これが大変)が出て、大きなエッセイは4回あります。
試験も時間内に小エッセイを書くというもので、特に外国人はあせります。
僕は1回目のエッセイの返却後(これの評価は非常に良かったのですが)、
口から鼻血が出て(吐血ではありません)救急病棟に行き、次の日にこの授業Withdrawしました。
これでDegreeを断念しました。
実にくやしい思い出です(まあ、もう音楽に専念したかったというのが本心ですが)。
先生は授業、性格、宿題等の全体的なバランスを考えてもかなり良い部類に入ります。
GCOR-211 History of Western Civilization 1 James Fox 2 5 B
Comment これはバークリーではなく、「Quincy College」という所でとりました。
多くのバークリー生(Degree)は、夏セメスターの間に学費の安い他大学で一般教養を稼ぎます。
その中でもこの大学はバークリー生が占める割合トップクラスです。
でも通学時間がバークリーの周辺からだと1時間位かかるので、相当しんどかったです。
この授業はいわゆる西洋史の授業で、
高校時代の世界史をきれいさっぱり忘れていた私にとっては、良い復習にはなりました。
が、なんとせいぜい1ヶ月の間に古代から中世の封建主義時代位までをやります。
1回の授業(約4時間)で何百年も進んでいくので、休んだら大変。
でもこの先生は、アメリカの大学では珍しく授業中の態度には関心がないので、
そのおかげで僕はずっと内職することができました。
試験は3回、それで全てが決まります。
選択肢問題はなく、すべて記述かエッセイ。
僕は最初75点程でひやひやしましたが、
次は80点台、最後は90点を越えて無事単位を取得することができました。
ちなみに単位をバークリーに移すには最低C以上が必要です。
逆にCを超えていれば全て同じ扱いになります。
GCOR-212 History of Western Civilization 2 James Fox 2 5 C+
Comment 西洋史の続き。
1ヶ月でルネサンスから戦後までやります。
これは年数的にはたかだか500年ですが、内容の濃さは何倍にもなります
(古い時代の内容が薄いと言っているわけではなく、残っている文献や資料の数が桁違いという意味で)。
先生はまたFox教授ということで試験もまた3回。
初回は全て記述問題で平均点が非常に悪かったため、追加レポートなどを課して救済策を講じることとなりました。
2回目は前回の教訓を生かして選択肢問題になったのですが、
平均点は40点を割ったようで、急遽評価が偏差値制に(私は68点だったのですが、79点になりました)。
最後は選択、記述、エッセイと何でもあり状態。
これは返ってこなかったので正確な点数はわかりませんが、C+というところを見ると相当悪かったのでしょう。
いずれにせよ何とか単位は取得することができました。
HR-111 Harmony 1 - - P
Comment Placement Test
HR-112 Harmony 2 - - P
Comment Placement Test
HR-211 Harmony 3 - - P
Comment Placement Test
HR-212 Harmony 4 Stephen Rochinski 2 2 B-
Comment バークリーのコアミュージックを締めくくる重要な授業です。
今までの復習で約半分を使いますが、
消化不良が起こりやすいバークリーのカリキュラムではしょうがないことだと思います。
後半はモーダル・メロディ&ハーモニーを学び、数々の宿題や小プロジェクトを終えるとファイナルに突入します。
ところでこの人はある意味名物先生で熱狂的なファンが結構います。
が、私は大嫌いでワースト5に入ります。
理由をいくつか挙げてみましょう。
・ 計画性ゼロで何言い出すかわからない
(なんと最後の授業の1週間前に突然、わけのわからない設定の曲をファイナルプロジェクトとして書いてこいと言われました)。
・ 絶対Aをつけないらしく、つまり判断基準が全て彼の好み。
・ 板書が速すぎる、かつ字が汚い、さらに全て大文字。
・ 質問には答える気はさらさらない。
・ みんながコンテンポラリー、コンテンポラリーともてはやしている割には、
ただの「タル・ファーロー」フリークであり、アルバムを聴いても全く新しさを感じないといった矛盾。
・ ピアノがうるさい(常にフォルテ)。
・ 体反り過ぎ。
同じハーモニー部門の大御所なら断然後述のJohnson教授をお勧めします。
しかし彼は、「Harmony 4」の教科書の著者でありまして、
それはやはり1つの偉業だと思います(「Harmony 1~3」の著者はBarrie Nettles)。
HR-325 Reharmonization Techniques Randy Felts 6 8 A
Comment 「Harmony 4」までの基本を終えて、新たな旅立ち。
「リハモ」はとっても重要かつ実用的ですので、必修じゃない人も挑戦してみましょう。
この人はミュージシャンとして優秀かどうかは知りませんが、
「Reharmonization Techniques」という本を書き上げた立派な先生。
この本は譜例が悪く間違いも結構ありますが、
リハモを16章のシンプルな技法に整理した試みは、非常にすばらしいことだと思います。
性格はまじめで(ちょっと暗いですが)面倒見も良いと思います。
教え方はたいして上手くありませんが、宿題も適量で添削もまめなのでストレスはたまりません。
自らサックスやフルートを持ってきて軽く演奏したりもします。
試験とプロジェクトの数を考えると、ちょっときつく感じる人もいるかと思いますが、がんばる価値ありです。
私はミッドタームとファイナルは98点で、3回のプロジェクトは全部Aでした。
心地良い達成感でした。
HR-335 Advanced Harmonic Concepts David Johnson 2 10 A
Comment より高度なコード進行、と言うよりも、
より分析しづらいコード進行を無理やり分析し、新たな技法を吸収してそれを使った曲を書くためのクラス。
Ambiguous Harmony、Multi-Tonic System、Constant Structure、
Constant Cycle、Harmonic Motive (motif) 等が主なテーマ。
プロジェクトは6回。
リードシートのみなので気は楽ですが、
レコーディングも一緒に提出しなければなりません(MIDIでもクオリティが良ければ可)。
このJohnson教授はバークリーで最も貴重な存在だと思います。
授業の進む速さも宿題の多さも群を抜いていますが、その分しっかりと教えてくれます。
はっきり言ってこういう先生ばかりだと思って留学したわけですが、
現状は悲惨極まりない授業が多いので、その価値を改めて認識する次第です。
ちなみにこの人はハーモニー部門の大御所ですが、トランペットプレイヤーとしても活躍しています。
HR-345 Advanced Modal Harmony David Johnson 1 10 A
Comment ハーモニーの授業もいよいよ千秋楽、これは貴重な授業です。
バークリー・メソッドを超えた限りない可能性を感じる理論、
と言えば大袈裟ですが、その位の感動が私にはありました。
一番初めにVertical Modalityの話があります。
その後、特徴音からPrimary Chordの導き方を教わり、
基本的にはMelodic Minorの各音度に由来する旋法を用いて課題をこなしていくわけですが、
このやり方はどんな旋法にも応用できます。
具体的に列挙すると、Dorian[b2]、Lydian Augmented、Lydian[b7]、Mixolydian[b6]、Locrian[2]、Super Locrianとなります。
後半はPentatonicやDouble Harmonic、Hungarian Minor、Spanish Phrygian等のSynthetic Scaleもやり、
最後はPolytonal、Polymodalのプロジェクトが出ます。
Synthetic Scaleについては「Twentieth-Century Harmony」に詳しく載っています。
このすばらしいJohnson教授の授業、私がとったのは2つだけ。
もっといろんな授業を教えてくれればよかったのになあ、と思います。
プロジェクトは11回(ほぼ毎週)。
スコアはメロディ(一段)、ボイシング(二段)、ベース・ライン(一段)の四段譜です。
しかもレコーディング付きで。
毎週のことなので、Finaleにしっかり慣れてからとりましょう。
HR-355 Music of Yellowjackets Wayne Naus 6 9 A
Comment Yellowjackets風の曲を書けるようにします。
これはなかなか良いクラス。
この先生が書いた「Beyond Functional Harmony」という本を使うのですが、
かなりの良書で、意外と複雑な内容が誰でも簡単に理解できるように書かれているし、
かつ実用的で、しかもCD付です。
段階的に様々な技法を学び、簡単な宿題で試して少しずつ自分のスキルを磨いていき、
最終的に「らしい」曲が書けるようになっています。
非常に綿密なスケジュールで進んでいきますので、1回休むと大きいですが、
計画は立てやすいのでノーストレスです。
宿題は極めて適量で返却も早く、テーマがしっかりしていて無駄がなし。
やることが終わったらさっさと帰してくれるのも魅力的です
(無能な教師に限ってだらだらと時間を浪費して教えた気になっています)。
性格も朗らかな良い先生です。
評価は宿題とミッドターム、ファイナルの両プロジェクトで決まります。
ちなみに私はA+をいただきました(自慢してすみません)。
ILBS-121 Bass Lab - Lines 1 Dave Buda 7 3 A
Comment これは元来ベーシストのためのクラスなのですが、
ウォーキングを基礎からやりたかったので登録してみました(誰でもとれます)。
もちろんベースが必要なので$300位でギターサイズのものを買ったのですが、
これが弾きやすくて今でも気に入ってます。
授業が始まってみると、周りの生徒は半分位ノン・ベーシストでした。
でもこの先生はいろんな面で厳しい上に、気に入らない生徒には陰険な意地悪をするので、
お気楽なクラスではありませんでした。
カリキュラムとしては、ルート&5度から始まって、アルペジオ、クロマティック・アプローチと進み、
終わりの方に少しだけボサノバをやります。
ためにはなった思いますが、この先生は避けた方が無難です。
頭はテカテカののスキンヘッド。
ILBS-221 Bass Lab - Lines 2 Dave Buda 6 3 A-
Comment Lines 1の続きですが、このクラスになるとベーシストがどっと増えます。
ギタリストは僕一人だけだったので最初はちょっと不安でしたが、
別に超絶技巧は求められないので、タイムキープやノリに気を配っていれば問題なしでした。
結局16ビートのラインを少々やること意外は、たいして新しいことはありませんでした。
先生は前述のBuda氏ですが、これは時間帯の関係で仕方なくのこと。
キャンセルの多さもトップクラスなのでなるべく違う先生にしましょう。
ILGT-117 Guitar Performance Skills Curtis Shumate 7 4 A
Comment ギター専攻なら誰もがとらなければならないLab。
最初のセメスターのスケジュールに勝手に組み込まれています。
膨大な数のクラスがありますが、Placement Testの結果によってレベル分けされるので、
周りを見てもだいたい同じような実力の生徒が一緒に放り込まれています。
やることは先生によってかなり内容が違いますが、自分では選べないのでこれはもう運任せ。
この先生はごく普通の(良くも悪くも)個性のない人だったので、
基礎に則って淡々とやっていましたが、最初の授業としてはこれで良かった気がします。
ただ、月曜日の朝9時から(しかも冬)だったので、そのきつさの方が特に印象に残っています。
ILGT-119 Guitar Styles Skills Labs John Thomas 3 2 B+
Comment ギター専攻ならこれをとらないとほとんどのLabが登録できません。
やはり膨大な数ですが、今度は自分でクラスを選べます。
が、夏セメスターだったので良い先生はほとんど居らず、仕方なしにJTのクラスへ。
JTというのは他の先生がそう呼んでいるのを聞いただけですが、
昔はその名前で随分活躍していたみたいです。
今では落ちぶれ気味で非常に情緒不安定。
ある先生に「彼の教え方はどうか?」と聞かれたので、「彼は気まぐれだ。」と言ったら、
「うんうん、君の言うことは良くわかるよ。」と言われました(まあ要するにただのアレなんですけどね)。
それを手に入れるためならギターを売るというのも有名な話です。
内容は彼の本の試作品($5)を使って、基本的にはコンピングを学びました。
今は完成版が出て「Voice Leading for Guitar」というタイトルで書店に並んでおります。
ILGT-213 Guitar Comping and Soloing in Odd Meters Bruce Saunders 2 8 W
Comment この授業はILGT-117が終われば登録できますが、それだけでは明らかに不十分。
5拍子とか7拍子とかをたいした解説もなしにいきなりやらされますので、
変拍子に慣れていて、かつジャズのコード進行に合わせてソロやコンプがとれる人以外は、
後々挑戦したほうが無難でしょう。
私は最後のセメスターに登録したのですが、
2つあった卒業リサイタルが思った以上に大変になってしまい、途中でWithdrawすることにしました。
先生はいわゆる「コンテンポラリー」なギタリストで上手いです
(私にはコンテンポラリーの定義はよくわからないのですが、
何十年も前のWayne ShorterやHerbie Hancockの曲が未だににそう言われているのは不思議です)。
はっきり言って教え方は悪く、板書すれば簡単に済むことも、彼の下手な説明によって逆に生徒を混乱させます。
配布物は良い方だと思います。
ILGT-223 Guitarmony 1 Bret Willmott 7 6 A
Comment バークリーの名物Lab「Guitarmony」。
なんだかかわいい名前で、ギターとハーモニーをくっつけたことは想像に難くないですが、
早い話代理コードをマニアックに研究するクラス。
ギターはピアノに比べると同時に弾ける音が極端に少ないので、
ジャズの場合3音か4音のボイシングになることが多く、その不完全性から多くの代理和音を導き出せます。
しかもコードは実際の音名よりもフォームが重視され、その形は指板上をスライドしても変わらないので、
それが他のコード上で使えるというのならば、新たに12個の押さえ方を学んだも同じなのです。
一例を挙げると、Cmaj7(b5)がA-6(9)、D7(9,13)、Ab7(#9,b13)、etc. 上で使えるという様な感じです。
このWillmott教授のクラスは人気があって、ジャズギター上級者が結構出没します。
頭を使うことが多いので、フィーリング派にはちょっときついと思います。
教材は彼が書いた「Complete Book of Harmony, Theory & Voicing」で、これはあまり実用的ではない本。
でも後々のために持っておいた方がいい一冊です。
ちなみに成績の甘さはバークリーでトップクラスです。
ILGT-225 Guitar Chart Reading and Performance Jane Miller 10 5 A
Comment 配られた譜面を初見で演奏するクラス。
難しい内容ではありません。
先生はバークリーで一番甘いと思われる女性ギタリスト、Millerさん。
何か頼りなげで、この人大丈夫かと思うこともありますが、優しいお母さんタイプなので憎めません。
他の授業がきつそうな時に息抜きとして入れましょう。
ILGT-227 Guitar Chord Soloing Robert Harrigan 3 8 A-
Comment ギターのソロアレンジを学びます。
最初は簡単なオープン・ボイシングでハモることから始めますが、
最低条件としてDrop 2くらいはスムーズに押さえられないと授業についていけません。
そんなわけで、クラスの約半分が補講を受けさせられてました。
この先生はインプロが下手な分、この分野で今の地位を得たのだと思います。
様々なアイデアがごく自然に使われていて、弾く方も飽きないし、聴く方にも押し付けがましくない感じ。
試験は2回で、各試験ごとに先生のアレンジを1曲、自分のアレンジを1曲録音して提出します。
それらを一発で最後まで弾ききるには相当の練習が必要です(ある生徒がパンチインしてバレていました)。
ちなみに私はミッドタームで、Blue Bossa(先生アレンジ)とIn Your Own Sweet Way(自分アレンジ)、
ファイナルで、I’ve Grown Accustomed to Her Face(先生アレンジ)とBeautiful Love(自分アレンジ)をやりました。
ILGT-261 Guitar Lab - Developmental Arpeggios Ken Taft 6 4 A-
Comment ひたすらアルペジオを練習する芸のない授業。
自分ひとりでもできます。
この先生はすごいです。
何がすごいかと言うと、このギターの実力でバークリーの先生になったこと。
チューニングすら怪しいです。
世渡りは相当上手いのでしょう。
他にはエフェクターをいじくるクラス等を教えているみたいですが、
もしかしたらそっち方面は鬼なのかもしれません。
ILGT-263 Reading Contemporary Guitar Rhythms M. Tom Szymczak 5 8 A
Comment 16分音符のリーディングクラス。
この先生が書いた「Reading Contemporary Guitar Rhythms」という本を使うのですが、
これはなかなか良い教材。
基本的にはポップなコード進行で、
他の生徒によるストロークやカッティングの伴奏に合わせてフレーズを弾きます。
先生は朗らかな人で授業も明るい雰囲気。
かなり昔からバークリで教えているみたいです。
ちなみにリーディングは練習の成果が必ず出るので、良い気分転換になるかもしれません。
ILGT-265 Guitar Lab - Performance Techniques and Comping Jack Pezanelli 5 4 A
Comment ギター・コンピングを研究するクラス。
マイナスワンに合わせて先生がソロをとり、そのコンプを生徒がやります。
はっきり言ってたいしたことは学べなくて、先生の陶酔をサポートをしているだけです。
演奏自体は、オーソドックスなスタイルですがシブいです。
ただ弾いている時の顔がちょっときついので、それを改善してもらいたいです。
試験は書きソロならぬ「書きコンプ」で結構手間はとられます。
可もなく不可もなく、といった感じの授業です。
ILGT-267 Guitarists Approaches to Vocal Accompaniment John Baboian 5 3 W
Comment ギター1本による歌伴を学びます。
先生はその道長いBaboian氏。
良い先生なのですが、何せ人数が多すぎて企画倒れの感じがしたので、
早々にWithdrawしました(どのLabにもありがちです)。
試験は、実際にボーカルの人を呼んでのデュオ演奏になります。
ILGT-269 Polyrhythms for Guitar 1 Bret Willmott 5 6 A
Comment 人気のWillmott教授が教えるポリリズムのクラス。
「Guitarmony」と共に彼の売りとなっています。
つまりハーモニーもリズムも完璧ですよ、ということです。
この授業では「Time for The Future」という名著(迷著?)を使うのですが、
その内容はとても濃いもので、全てマスターするには3年以上はかかると思います。
そんな本を3ヵ月半でこなせるわけがないので、まあイントロダクション程度の授業です。
それでもしっかり練習しないと完全についていけなくなりますので、あまりなめてかからない方が無難です。
たいてい一人にウォーキングベースをやらせ、一人にコンピングをやらせ、
もう一人にポリリズムを使ったソロをとらせます。コンピングがポリリズムのこともありますが、
とにかくローテーションでみんなが全てのパートをやります。
そんなこんなで、だいたい自分がどこにいるかを体で覚えていくというやり方。
相変わらず成績は甘いです。
ILGT-271 Linear Approach Concepts Joe Rogers 5 7 A
Comment クロマチック・アプローチを駆使してバップ系の曲を攻略します。
授業ではJoseph Violaの「Technique of The Saxophone [Volume. 2] (Chord Studies)」
という本を使い、各種四和音の全てのコードトーンにアプローチできるように練習をします。
この先生はインドの思想やヨガにはまっていて、授業中に生徒に瞑想させたりします。
ですから思想や宗教上抵抗のある人は、とらない方が身のためです。
ちなみにファイナルは「Donna Lee」の書きソロでした。
ILGT-281 Classical Guitar Chamber Music 1 David Newsam 4 8 A
Comment ギターのみの編成による室内楽の授業です。
たいてい三重奏か四重奏になると思います。
結局ブラジリアン・ギターで使うことになったガットギターも、元々このクラスのために買いました(約$200)。
古くはルネサンス時代の音楽からバッハやハイドンのの様な有名な作曲家の曲、
それからもっとギター向けに書かれたものもやります。
授業は最初にリサイタルの日を決めてしまって、
それに向かって毎週他の面子と合わせて曲を仕上げていくというスタイル。
もちろん休むことはできないし、練習していかないとみんなに迷惑がかかるので責任感が養われます。
先生はクラシックだけでなくジャズも相当の腕前。
性格も良くクラシックのレッスンにありがちなピリピリとした雰囲気はゼロ。
リサイタルは成功とまではいきませんでしたが、まあ楽しかったです。
ILGT-285 Country Guitar Lab Mike Ihde 4 8 A-
Comment カントリーは難しいと聞いていましたが、本当にそうでした。
コードやリズムはシンプルなのに何かが違います。
よーく考えたらただ単にテクニックが追いついていませんでした。
フィジカル(体育会系的)な問題で弾けないことが多いので、エクササイズあるのみなのです。
サウンドがどうにも単純なので頭では簡単だと思ってしまいがちですが、
逆にどんな音楽も奥が深いことを痛感させられました(ロックが本職の人はそうでもないのかもしれませんが)。
先生は無愛想ですが、なかなか良い人です。
授業では彼が書いた「Country Guitar Styles」という本を使いますが、
これは奏法上タブ譜をつけてほしかったです。
ILGT-323 Guitarmony 2 Bret Willmott 7 5 A
Comment Willmott教授の「Guitarmony 1」の続きですが、特に目新しいことはありません。
本の内容を理解してスムーズにコードチェンジができれば、間違いなくAです。
まあ自分一人でやるにはあまりにも退屈だと思いますので、
ほどよい緊張感を得るためにとってみるのも悪くないでしょう。
授業は全体的にだれ気味ですが、一人ずつ当てられますので練習していかないと恥をかきます。
ウォーキングベースはできるようにしておきましょう。
ILGT-325 Walking Bass Line and Chords for Guitar Robert Harrigan 3 9 A
Comment ギター・ソロアレンジの達人Harrigan氏が教えるウォーキングベースのクラス。
といってもギター用なのでちょっと芸が細かくて、
あのかっこいい「ズチャ」っていうコード弾きを入れながらウォーキングします。
これにもきちんとしたメソッドがあるということを知った時には、さすがは「名門音大」と感心しました。
それまでは何となくJoe Pass等がやっているのを参考にするしかなかったので、
自分で自由に作れるようになると、これはもう快感です。
授業は先生独自のプリントを使って行われ、まずは一発物から始まります。
その後段々とII-Vやスタンダードのコード進行を学んでいきます。
私はファイナルで「Giant Steps」に挑戦してうまくいったのですが、
実は一発物が一番難しいので、最初のうちにに気合を入れてマスターしてしまいましょう。
ちなみにこの先生の字は、ほぼ暗号です。
ILGT-349 Solo Jazz Guitar Jack Pezanelli 4 5 A-
Comment ギター・ソロアレンジの授業ですが、Harrigan氏のものと比べると、
モダンなボイシングを無理やり使っている感じで、音楽性は明らかに劣ります。
結局教わることはほとんどなく、試験のために自分で試行錯誤しながらアレンジすることがこの授業の意義なのでしょう。
性格は決して良くなく、前述の通りギターを弾く姿はきついものがあります。
周りが全く見えていないのでもうちょっと冷静さがほしいところです。
ILGT-360 Advanced Brazilian Guitar Styles Benjamin Sher 5 9 A
Comment サンバやボサノバを通してブラジルのギタースタイルを学びます。
たまたま生徒が2人(先生入れて3人)しかいなかったせいか、かなり充実した内容でした。
「Black Orpheus」や「The Girl from Ipanema」等のジャズ・ボサが中心ですが、もっとネイティブな感じの曲もやります。
伴奏、ソロが少しできるようになったら、ギター1本用にアレンジされたものにも挑戦します。
先生は真面目でで熱心なSher氏(付け爪は忘れません)。
私のラテン音楽に対する意識を大きく変えてくれた師匠の一人です。
ILGT-365 Advanced Guitar Performance Lab Mick Goodrick 3 8 A
Comment 数々の才能あるミュージシャンを育ててきたGoodrick教授のクラス。
その内容はとてもユニーク。
スタンダードを10曲選ばせ、必ずクリックを2&4で鳴らしてソロとウォーキングベースを彼と交代で演奏。
クリックがずれて頭になってしまったり、
コード進行を見失って戻ってこれなくなったりすると、容赦なく怒られます。
他にもあまり使わない(明らかに実用的ではない)スケールや、譜読みの宿題もありますが、
一番役に立ったのはやはりこのギターデュオのスタイル。
もっと詳しく言うと、これの最中には一切のコード弾きを禁じられるので、
線でコード感を出す良い練習になるのです。
最終的にはソロと伴奏の境界線は無くなり、お互いの音を聴いて自分の役割を即座に認識し、
即興的な対位法を生み出すことが目的(だと思います)。
この先生、普段は無愛想でとっつきにくそうですが、実はシャイなだけで意外と優しいです。
ミュージシャンとしてはムラがあって、気が乗らないと良いソロは聴けませんが、
伴奏のネタは非常に参考になります。
ILGT-369 Polyrhythms for Guitar 2 Bret Willmott 2 3 A
Comment Willmott教授の「Polyrhythms for Guitar 1」の続き。
「Time for The Future」の後半を少しかじります。
授業レベルが進むほど、クラス内は先生と仲の良い生徒ばかりになりますが、
この先生は知っている生徒だとかなり甘えてきます。
どうでも良い話が授業の半分を占め、やっと始まったかと思ったらもう時間終了。
そこでさらに許せないのが、そこから時間を延長してくること。
それなら最初からしっかりやれよ、と言いたくなりますが、こっちの予定はおかまいなしです。
表面上は温厚そうにしていますが、実はひいきも激しく気に入っている生徒にばかり演奏させます。
完全に緊張感もなく先生の趣味とも言えるクラスなので、とらない方が良いと思います。
ILGT-373 Linear Style of Pat Martino : Approaches to Jazz Improvisation Garrison Fewell 2 2 W
Comment Pat Martinoのあの男らしく弾きまくる姿に憧れる人も多いでしょう。
僕もそんな一人だったので、楽しみにしていた授業でした。
しかしこのFewellという先生は陰険な意地悪をすることで有名だったのです。
今考えると、登録時にもカウンセラーが勧めるのを避けていたような気がします。
特に英語が苦手な人は無視される可能性が大です。
私はやっていった宿題も見てもらえず、3人しかいない授業なのに常に背を向けられていました。
そこで、この人で登録していたプライベートレッスンも他の先生に替えてもらい、
この授業も途中でwithdrawすることにしました。
彼は他にも「The Jim Hall Lab」や「The Music of Kenny Burrell and Grant Green」等
ジャズギタリストがいかにも飛びつきそうなクラスをいくつも持っているのですが、本当に人気ないです。
ほとんど定員は埋まらず、授業開始後すぐ落とす人も多いので、クラスキャンセルの危機もあるみたいです。
演奏はまあ上手いです。
ILPD-110 Drum Set for Nonpercussionist Angelamia Bachemin 10 7 A
Comment ドラマーではない者が楽しくドラムを叩く授業。
みんな楽なのを知っていて、10個近いクラスが一瞬で埋まります。
この先生はもういない様ですが、気の良いおばちゃん先生でした。
いつもハイテンションで自然に体が動いています。
ILPH-293 Afro-Cuban Rhythms and Percussion for Nonpercussionists Ernesto Diaz 6 9 A
Comment 打楽器奏者ではない者が楽しくキューバの打楽器に触れる授業。
これはなかなか面白い授業でした。
コンガをを中心に、ボンゴ、ティンバレス、カウベル、クラベス等を教わり、クラス全員で合奏します。
クラーベの感覚を身につけるためにもお勧めの授業です。
先生は完全にラテン出身のDiaz教授。
その風貌や態度はいい加減に見えますが、やるべきことはきちっとやります。
ILPH-295 Brazilian Rhythms and Percussion for Nonpercussionists Mikael Ringquist 7 9 A
Comment 打楽器奏者ではない者が楽しくブラジルの打楽器に触れる授業。
扱う楽器の量はかなり多く、最初は戸惑うかもしれませんが、
リズムパターンはAfro-Cubanより簡単だと思います。
ただアクセントには気を配りましょう。
この先生を悪く言う人には出会ったことがありません。
授業はまじめで人柄も良く、宿題の量も適度で言うことなし。
ちなみに楽器の種類は、
スルド、ガンザ、カバサ、アゴゴ、クイーカ、タンボリン、カイシャ、アピート、etc.です。
ブラジルリズムの極意はガンザにあり、と私は思っています。
ILRE-375 Recital Workshop for Performance Majors Tiger Okoshi 2 5 B+
Comment クラスのみんなの前で1セメスター中に3回発表します。
内容はソロ、デュオ、バンド各1回ずつ。
他の授業が忙しい中、これは結構大変です。
でもソロがアレンジ時間も含めると一番きついので(もちろんデュオやバンドも難しいですが)、
中頃を過ぎると段々楽にはなっていくと思います。
とにかく綿密な計画を立てましょう。
先生は、かの有名なタイガー大越氏。
授業はほぼフィーリングで進み、突然自分の世界に入ることがあるので、
その時は戻ってくるのをじっと待ちましょう。
面倒見が良い人なので、頼っていけばきっと力になってくれます。
ISKB-211 Basic Keyboard Techniques 1 Makoto Takenaka 6 9 A
Comment ピアノ専攻ではないライティング系メジャーの人のためのキーボード基本クラス。
メジャースケールやトライアド等の基礎練習が毎週の宿題で、
授業中は簡単な曲を通してそれらを実践してみます。
無駄口はなく授業は淡々と進みますが、私にとっては非常に良いペースでした。
先生は日本人で、バークリー日本人会の顧問もしています。
ボストンに慣れないうちは、アドバイスを仰ぐといいと思います。
ISKB-212 Basic Keyboard Techniques 2 Greg Wardson 5 9 A
Comment 各種マイナースケールや四和音、テンションも充実してきます。
テキストはとても工夫してあって今見ても飽きないのですが、
ピアノを習ったことがない人にとっては少々こたえるのか、脱落者もぽつぽつと現れてきます。
この人は宿題の量が多く必ずチェックします。
余計な話はなく、とてもフェアな先生なので私は好きでした。
ISKB-215 Keyboard Skills for the Writer Thomas Hojnacki 5 8 A
Comment 作編曲家のためのキーボードクラスで譜読みも若干難しくなります。
ビッグバンドやオーケストラのパートをそれぞれ受け持ち、
リアルタイムで移調してクラス全員で合奏します(ヤマハの子供音楽教室みたいな感じかも)。
毎週の基本宿題はスケールとケーデンス。
スケールは「リディアンb7」を全てのキーで、ケーデンスはモーダルインターチェンジを多く含んだものになります。
先生はジャズピアニストのHojnacki教授(未だにに読み方がわかりません)、とても感じが良い人です。
授業は甘くも厳しくもなく、程良い刺激で時間が経つのが早く感じました。
LHAN-211 History of Western Music 1 Thomas J. McGah 3 7 A-
Comment 西洋音楽史の授業、第一弾。
バークリーでは数少ない大教室での講義です。
回ってくる出席表をチェックすれば隙を見て抜け出すことも可。
しかし英語のわかる人にはとてもためになると思いますので、よく話を聞いてみましょう
(私は出席した時は居眠りか内職していました)。
内容は最初が一番難しいです、と言うのは全く馴染みのない時代だからです。
教科書は中世から始まり、グレゴリオ聖歌、オルガヌム、モテットやアルス・ノヴァ等
当初は聞いたことのない用語ばかり。
成績は完全に3回のテストで決まり、点数は掲示板に発表されます。
全て選択問題ですが、リスニングが結構大変なので早めに準備しましょう。
やはり最初のテストが一番難しく、85点位だったと思います。
その後ルネサンスを経て、バロックや古典に入ってくると比較的楽になります。
先生はMcGah教授で、このときが初めての出会いでした、
が、ほとんど話は聞いていなかったのであまり印象に残っていません。
LHAN-212 History of Western Music 2 Dennis Leclaire 5 8 A
Comment 西洋音楽史の授業、第二弾。
時代は古典派後期からロマン派や国民楽派、その後印象派から新ウィーン楽派等の近現代までが大まかな範囲です。
作曲家の名前も前に比べると知っている人が多くなります。
先生はMcGah教授と「Mr. Music History」の名を争うLeclaire教授。
何でも知っていて本当に良くしゃべります。
先生という職業が天職のような人で、教えることに情熱を持っていると思います。
余談が始まると結構長いですが、決して授業から脱線した内容ではありません。
試験は夏セメだったので2回だったと思いますが、エクストラ・クレジットを入れると両方とも110点を超えました。
LHAN-311 Style Analysis of Classical and Romantic Music Don McDonnell 1 8 A
Comment 古典派(バロック後期)からロマン派までの和声や形式を分析します。
指定教科書は「Form in Tonal Music」という内容の割りに値段が馬鹿高い本。
バッハから始まり、モーツァルトやベートーベンを経て、
シューベルト、シューマン、メンデルスゾーン、ショパン等、
いわゆる分析困難なものはあまりやりませんが、
この先生の試験の難度は他と比べると群を抜いています。
おそらく(外国人は特に)最後まで終わらせるのには時間が足りないので、
適当な英語でも構わないので、とにかく解答用紙を埋めましょう。
白紙でなければ何らかの形でポイントを加算してくれます。
しかしこの先生は試験の結果に格別重きを置くわけではないので、普段の授業態度が良く、
毎週の宿題(これがまた結構きつい)とプロジェクトをがんばれば、高確率でAをくれると思います。
LHAN-312 Style Analysis of Twentieth-Century Music Don McDonnell 1 9 A
Comment 20世紀以降の音楽を分析します。
指定教科書は「Introduction to Twentieth-Century Harmony」という本。
これも値段は相当しますが、その分内容は濃いです。
機能和声におけるローマ数字のアナライズや、
和声音を軸とした非和声音の見極め等とは根本的に異なるやり方で、作曲家の意図を探ります。
ソナタ形式の曲でもおおまかな構図を拝借しているだけで、その禁則は古典派のものと比べると格段(完全?)に自由。
そんな音楽をピッチクラスセットやセリーを用いて関連付けていきます。
もちろん作曲家自身がそういうコンセプトで作曲したからアナライズできるのですが、
バルトークの「黄金分割」や「フィボナッチ数列」の様に、
本人が意識していたのかいないのかわからないものもありますので、
こういう関連付けから帰納的に作曲家の音楽語法を見つけていくという作業は、
音楽学者にとってたまらない魅力を持っているのでしょう。
先生は前述のMcDonnell教授で、この人は作曲家というよりアナライズマニアです。
宿題は計算問題みたいなものが多く非常に時間がとられるので、音楽をやっている気がしないかもしれません。
試験も相変わらず難しく時間が足りなくなること必至です。
おまけに最後にはプレゼンまでありますので、
他の授業がきつい人は別のセメスターに見送るのが得策でしょう。
LHAN-373 Early Chamber Music of Arnold Schoenberg Thomas J. McGah 4 8 A
Comment 12音技法に入る前のシェーンベルクの曲を分析します。
マーラーの影響を強く受けていた初期の作品「浄夜」に始まり、
「グレの歌」、「弦楽四重奏曲1番」、「室内交響曲第1番」、「弦楽四重奏曲2番」、
「3つのピアノ曲」と徐々に無調時代に突入していく流れを追います。
最後は初期の最高峰「月に憑かれたピエロ」でしめくくることになります。
ファイナルプロジェクトは「架空庭園の書 」のアナライズになります。
ちなみに僕は、彼が12音技法を確立する前の曲の方が、
苦しい試行錯誤から生まれた感じが伝わってきて格段に好きです。
もちろんその思いつきにはまさに脱帽ですが、
12音技法というのは実はかなり簡単な作曲法だと私は考えています(古典和声やフーガの方が何倍も難しい気がします)。
先生はMcGah教授ですがやはり初期の作品を好み、
より音列にこだわったヴェーベルン等は、最もつまらないとするところらしいです。
この辺は非常にウマが合っていたなと感じています。
LHAN-375 Music of Igor Stravinsky Dennis Leclaire 5 10 A-
Comment ストラビンスキーの曲を作風ごとに三期に分けて、いろいろな角度から分析します。
対立する二つの概念(キーワード)から議論のきっかけを作り、
それに対して生徒の意見を聞きながら授業を進めていくのですが、最終的には答えらしきものを教えてくれます。
例えば、Motivic vs. Melodic、Rhythm vs. Pitch、Elongation vs. Truncation等
その他もろもろです。
特に「オイディプス王」に関しては詳しくやります(宿題もハード)。
先生は「Mr. Music History」の一人、Leclaire教授。
話のネタはほぼ無限です。
宿題は質、量共にちょうど良く、添削も返却も迅速。
3回のリスニングテストが結構やっかいですが、自分のためと思って聴きまくるしかありません。
ファイナルはエッセイも含まれます。
成績に関しては基準がよくわかりません。
僕は7、8回ある宿題とリスニングテストは全てAだったのに、
ファイナルでA-をとっただけで総合A-をつけられました。これはちょっと厳しいと思いました
(ファイナルのエッセイで音列時代のストラビンスキーの悪口を書いたからかもしれません)。
テキストは彼が書いたものを使いますが、いわゆる教科書ではありません。
講義ごとにテーマやキーワードが整理されていて、
授業中の話を基にその内容を埋めていくといった、極めて自作的なものです。
購入後、その空白の多さに驚くと思いますが(何せ値段は高いので)、
最早返品はできないので、腹をくくって真面目に授業に出ましょう。
結局それがトイレットペーパー以下の紙切れになるか(もちろん尻を拭くには適さないので)、
はたまた宝の地図よりも貴重なものになるかは完全に自分次第なのです。
項目分けのセンスは素晴らしいと思います。
LHAN-376 Symphonies of Jean Sibelius Thomas J. McGah 4 8 A-
Comment 全部で7曲あるシベリウスの交響曲に加えて、重要な交響詩も何曲か分析します。
ミッドタームにはリスニングテスト、
ファイナルには授業でやらなかった交響曲のアナライズになります(おそらく6番か、7番)。
先生はまたもやMcGah教授で、彼が研究した動機や形式に関するプリントをたくさんくれます。
それを総譜と照らし合わせながら、音源を聴きます。
朝9時からの授業なので少々まどろみ気味でしたが、北欧音楽を聴く良いきっかけになりました。
ちなみに私は最初4番が好きだったのですが、そのうちに3番と6番が良いと思うようになりました。
7曲の交響曲以外に授業で扱うものを列記すると、
「クレルヴォ交響曲」、「エン・サガ」、「トゥオネラの白鳥」、「フィンランディア」、
「ヴァイオリン協奏曲 ニ短調」、「ポホヨラの娘」、「吟遊詩人」、「大洋の女神(波の娘)」、
そして「タピオラ」になります。
「エン・サガ」と「フィンランディア」は何度も聴きました。
MTEC-111 Introduction to Music Technology - - T
Comment Test Out
PFET-367 Performance Ear Training for Guitar 1 Mitch Seidman 6 7 A-
Comment 自分の専攻楽器を使って耳を鍛えようとする試み。
私はギターなのでクラスの面子は全てギタリスト。
皆で先生を中心に輪を作るような感じで座り、ランダムに当てられ、
前の人のフレーズをまねしたりしながら、
新たに自分のフレーズを加えて展開していきます。
これはとても楽しかったです。
後はテトラコードを使ってシンプルなフレーズを作って歌いながら弾いたり、
先生のリフを耳コピしたりといった感じです。
Seidman教授は気さくなジャズギタリスト。
この授業は活気があって雰囲気が良かったです。
PFET-368 Performance Ear Training for Guitar 2 John Marasco 8 5 A
Comment バップスケール等のフレーズを中心にかなりの量のハンドアウトをもらいますが、
ほとんどそれも使わずつまらない話が続き、イヤトレのかけらも感じられない授業でした。
この先生は方針というものが全くないので、毎回眠気との戦いでした。
こういったタイプの授業は先生によってやることが全く違うので、よく下調べして検討した方が良いです。
PSHR-321 Harmonic Consideration in Improvisation 1 Tony Lada 8 8 A
Comment 往年のプレイヤーのソロをアナライズし、
それを通して一味違ったインプロやコード進行、リハモ等を検討します。
有名な「コルトレーン・チェンジ」もここで教えてくれます。
先生はとても真面目なLada教授。
きちんとオーガナイズされた授業を淡々とやります。
いつも眉間にしわがよっていますが、実は非常に穏やかな人。
トロンボーンプレイヤーとしてもなかなかです。
PSIM-341 Improvisation in Latin/Jazz Idiom Victor Mendoza 6 4 A
Comment キューバ音楽を中心に多少の講義を含んだ一種のアンサンブルクラス。
クラーベに慣れたい人は挑戦してもいいと思います。
ただこの先生、非常にルーズな人間で授業のすっぽかしは日常茶飯事。
そのメイクアップも忘れるほどのボケっぷり。
楽器はビブラフォンで、リズム感と人は良いですが、
ほとんど酒とフィーリングで生きてます。
PFSS-331 Survey of Guitar Styles Curtis Shumate 3 3 B
Comment ジャズを中心としたギターの音楽史です。
といってもギター自体歴史が浅いので、20世紀前半から始まります。
古いのを少しやった後、チャーリー・クリスチャンやウエス・モンゴメリー等、
馴染みのある時代に入ります。
この先生は解説をしっかり板書し、必ず音源を流してくれます。
ただプロジェクトが大変なのと、試験が外国人にとっては(英語的に)ちょっと難しいのが玉に傷。
つまらない授業に思えますが、終わってみれば意外とためになっています。
PFSS-351 Survey of Piano Styles Tony Germain 10 6 A
Comment ジャズピアニストを列伝形式でを学びます。
僕はギター専攻ですが、単位埋めの関係で登録しました。
古くはラグタイムからブルース、ブギウギ、スイング、ビバップ、フュージョンと時代を追って、
それそれのスタイルの代表的プレイヤーの音源を、うんちくと共に聴きます。
ちなみにこの授業はなぜかいつも朝9時からなので、、ほとんど生徒が来ません。
プロジェクトは誰かのピアノソロ等(片手だけでよい)を1コーラス程度採譜して提出すれば完了で、
出席は全くとりません。
成績はおそらく全員Aでしょう。
これ以上楽な授業はないと思います。
PIGT-111 Private Instruction - Guitar 1 John Baboian 7 8 A
Comment プライベートギターレッスン、第一弾。
バークリーで初めて受けたプライベートレッスンだったので、毎回感動の嵐でした。
これまで個人的に先生についてギターを習ったことがなかったので、より新鮮に感じたのだと思います。
でも、この先生はあとになって冷静に考えてみても、良い先生だったと思います。
奏法は男らしく、正確無比なフルピッキングで他を圧倒します。
性格は非常に良く、教え方も上手で宿題の量も適度。
他のギターの先生方と「BeBop Guitars」なる5人編成のグループを組織し、
頻繁にユニークなライブを行っています。
さらにスキャットもプロ並みで、ギター1本で歌伴するのも大得意。
スタンダードをやりたい人には絶対お勧めです。
PIGT-112 Private Instruction - Guitar 2 John Marasco 8 5 B+
Comment プライベートギターレッスン、第二弾。
いつも変な汗をかいている左利きの先生です。
性格は穏やかで宿題はほとんどなし。
しかし非常に物足りなさを感じるでしょう。
ネタはだいたい他の先生のものなので、本人をとった方が良いのは言うまでもありません。
ファイナルの準備はしっかりやってくれます。
PIGT-211 Private Instruction - Guitar 3 Garrison Fewell
John Marasco
- - A
Comment プライベートギターレッスン、第三弾。
Linear Style of Pat Martinoの項に出てきた究極に陰険な先公Fewell。
学部長に相談したら、すぐ違う先生に替えてくれました(本当は異例らしい)。
が、人気のある先生はほとんど埋まっていたので、前述の楽なMarascoさんにしました。
バッハのインベンションなんかをギターで弾いたりして何となく終わりました。
このセメスターでは体調を崩して病院にも通ったので、それでちょうど良かったと思います。
PIGT-212 Private Instruction - Guitar 4 Tomo Fujita 6 7 A
Comment プライベートギターレッスン、第四弾。
ジャズ以外にも挑戦したくて有名なTomoさんを登録してみました。
外でとるとレッスン代が相当高いらしいです。
本職はブルースやファンクですが、ビバップなども弾けます。
リズム感はもちろん良く、ダイナミクスやアーティキュレーションは達人の域。
アンプの音量をかなり上げておいて、右手の加減で音量をコントロールすること勧められ、
これが非常にためになったと思います。
フレーズ自体は完全にインサイドで、オリジナル曲も所謂「くさい」のが多いですが、
それに説得力を持たせてしまうところがすごいと思います。
PIGT-311 Private Instruction - Guitar 5 Bret Willmott 10 6 A
Comment プライベートギターレッスン、第五弾。
「Guitarmony」や「Polyrhythm」で有名なWillmott教授のレッスン。
このセメスターは「Guitarmony 1」を登録していたので、それを詳しく解説してもらおうと思ってとりました。
内容的には普通で、変わったボイシング等もいくつか教わりました。
この先生はギターも上手ですが(特にコードワーク)学者肌な面も強く、
これまでに内容の濃い本を数冊書き上げています。
その上性格は非常に穏やかで誰からも嫌われないタイプですが、真の意味では教育者には向いていないと思います。
と言うのは、自分の中であれほどまとまっていることを伝えるのが下手というか、
教えたくないのか、とにかくもっと体系づいた教程を考えるべきでしょう。
PIGT-312 Private Instruction - Guitar 6 Benjamin Sher 6 7 A
Comment プライベートギターレッスン、第六弾。
ブラジリアンギターをもっとやりたくて、Advanced Brazilian Guitar Stylesで教わったSher氏をとりました。
真面目にやっていれば、かなり親身になって教えてくれる先生なので、
ちょっと前に買ったガットギターに持ち替えて気合を入れました。
サンバやボサノバの復習に加えてためになったのは、トップノートを良く響かせること。
ベースの動きやコードに気をとられてばかりで、全然気がつきませんでした。
確かに上手いブラジリアンギタリストは、グルーブしながらメロディが聴こえてくるので、自分との実力差を痛感しました。
ちなみにエレキギターでやると弦と弦の幅が狭すぎて指がぶつかり、
すぐ音が途切れてしまい、何とかならないものかと悩みました。
PIGT-411 Private Instruction - Guitar 7 Bret Willmott 10 6 A
Comment プライベートギターレッスン、第七弾。
またまたコードワークとポリリズムの達人、Willmott教授のレッスン。
正直言うとこのセメスターは他の授業が忙しかったこともあって、
宿題をあまり出さない人が良かったのです。
二回目にもなると結構だれだれで、ちょっと学費がもったいなかった気もしますが、
ファイナル対策はしっかりにやってくれるので、それだけは助かりました。
まあギタリストなら一度はとってみる価値のある先生だと思います。
PIGT-412 Private Instruction - Guitar 8 Tim Miller 5 10 A
Comment プライベートギターレッスン、第八弾。
「超絶技巧の貴公子」と呼んでも皆が納得するTim Miller氏。
ギターは凄まじく上手く、若くて長身でハンサムです(ちょっと髪が・・・)。
このセメスターはかなり忙しく、寝坊して遅刻が続きあきれられましたが、
最初の2、3回のレッスンを受けただけでも新たな世界が開けました。
よくAllan Holdsworthみたいだとか言われているらしく、
本人はかなりムカついていますが、確かに全くの別物です。
彼が一番影響を受けているのはやっぱりGeorge Garzoneだと思います。
音色、テクニック、コンセプト、アーティキュレーション、パフォーマンス時のエネルギー、
どの角度から見ても超一流。
自分の中ではギターだけでなくその「音楽に対する精神」においても、一番の師匠かもしれません。
RPGT-311 Recital Preparation - Guitar 1 Jon Damian 5 8 A
Comment リサイタルの準備用プライベートギターレッスン、第一弾。
超ハイテンションの髭男。
ギターの音より一緒に出す声の方が大きいので、
朝一番にはきっと堪えるでしょう。
宿題に関しては結構厳しくチェックされ、「先週と変わってない」とかいろいろ言われますが、
意外にもかなりの理論派なので、得ることがたくさんあります。
クラシック理論もかなり勉強しているので、
夢中で質問していると、ギターを弾かないで終わってしまうこともあります。
彼の著書「The Guitarist’s Guide to Composing and Improvising」は
有名で多くの生徒が愛読(所有?)しています。
RPGT-312 Recital Preparation - Guitar 2 John Wilkins 8 8 A
Comment リサイタルの準備用プライベートギターレッスン、第二弾。
とっても気のいいWilkins氏。
半分酔っ払っている様にも見えますが、良く力が抜けていて、まるで「酔拳」の如し。
でもレッスンはしっかりやってくれます。
生徒の実力が向上するように一生懸命アドバイスをしてくれます。
押し付けがましいことは一つもなく、やっぱり力は抜けている感じ。
ただいつも「今日は指がよく動かないな。調子が悪いよ。」的なことを言っています。
まあ憎めない先生です。
スタイルは基本的にはビバップ風だと思います。
RPGT-411 Recital Preparation - Guitar 3 David Fiuczynski 6 7 B+
Comment リサイタルの準備用プライベートギターレッスン、第三弾。
先生は「Screaming Headless Torsos」のギタリストFiuczynski氏。
この人はコアなファンにはたまらない人らしいです。
プレイスタイルはファンク、ロック寄りで音は常に歪み気味。
顔もエキゾチックだけど、インドや中東の音階やリズム(変拍子)はかなり好きみたいです。
フレットレスやダブルネックのギターも弾きます。
ジャズもやりますがもちろんノーマルなものではないので、
基礎を固めたい人よりも新たな刺激が欲しい人におすすめです。
きっと良いスパイスになるでしょう。
先生としては総合的に見て普通です。
RPGT-412 Recital Preparation - Guitar 4 Jon Finn 8 10 A
Comment リサイタルの準備用プライベートギターレッスン、第四弾。
バークリーのギター科の中でトップクラスの人気を誇る先生。
得意分野はロック全般とカントリーですが、その枠には収まり切らない人です。
私はジャズにロックの語法を取り入れたくてとったのですが、これが大当たり。
ペンタトニックやスキッピングの新しいアイデアが、楽想を広げてくれました。
性格はとても明るく、良いミュージシャンであると共に教えることにも全力投球。
毎週いろんな素材を用意して待っていてくれます(こういう先生ほぼ皆無)。
珍しく心から尊敬できたので、彼のアドバイスはスムーズに浸透していきました。
最後がこの先生で本当に良かったです(しみじみ・・・)。
PW-110 Writing Skills - - P
Comment Placement Test
PW-161 Technology Tools for the Writer Benjamin Newhouse 5 3 B+
Comment シーケンスソフトとオーディオレコーディングの入門クラス。
非常にだるかったのを覚えています。
僕はMacが好きではないので、学校の機材等は極力使いたくなかったのですが
課題のために何度かLabに通う羽目になりました。
この先生は、ロボットみたいな人で私は嫌いでした。
まあお互い生理的に合わない感じはありましたけど、
ミッドターム、ファイナル共にAだったのになぜか最終的にB+。
なんかどうでもいいクラスだったので、文句を言いに行く気も起きませんでした。
できる人はテストアウトを強くお勧めします。
MajorCompositionJazz CompositionPerformanceTotal (All Classes)
GPA3.8533.9703.8653.813

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